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コラム

シリーズどうしたらいい? テレワーク社員の労務管理

テレワーク社員の
メンタルヘルス不調を防ぐには

どうしたらいい? テレワーク社員の労務管理

通勤ストレスがなく、プライベートと仕事を両立しやすいテレワークですが、一方で、テレワークだからこそ感じてしまうストレスもあります。社員のメンタルヘルス不調を防ぎ、心健やかに働いてもらうために、会社としてどのように対策をしたらいいのか、考えてみましょう。

テレワーク社員のメンタルヘルス不調の要因

テレワークで社員が抱えがちなストレス

まずは、テレワーク中の社員がどんなストレスを抱えがちなのかを見てみましょう。

コミュニケーション不足による孤立感・不安感
出社すれば、上司や同僚との何気ない会話や相談など、自然にコミュニケーションができますが、テレワークでは業務上必要な連絡のみのやり取りになりがちです。その結果、コミュニケーション不足に陥り、孤立感や孤独感からストレスをためてしまうことがあります。
特に、職場の人間関係の構築や業務への理解が十分にできていない新入社員や異動があった社員等は、不安や悩みを抱えてしまうこともあるので注意が必要です。

・オン・オフの切り替えが難しいことによるストレス
テレワークでは仕事とプライベートの境界が曖昧になり、勤務時間外の対応が増えるなど、長時間労働につながることもあります。適切な休息をとるのを難しいと感じる社員もいるでしょう。こうした状態が続いてしまうと、心身への負担は大きくなります。

仕事環境やITなどによるストレス
働きやすいよう環境を整えたオフィスとは違い、生活の場所である自宅では、机・椅子などの作業環境が仕事をするのに適しておらず仕事に集中できなかったり、通信環境が整っていないことで作業効率が低下して、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
また、テレワークの際に使用する業務用アプリ等に不慣れだったり、パソコン操作に苦手意識を持っているなどで、ストレスを感じてしまう人も少なくありません。

テレワーク時の不調は見えにくい

社員にとって、テレワークは「通勤時間の有効活用」、「育児・介護との両立」、「ワークライフバランスの確保」等のメリットもありますが、上記のように、出社時とは異なるテレワークならではのストレスから、メンタルヘルス不調となってしまうことがあります。
また、テレワークでは、上司が部下の様子を直接見ることができないため、部下のストレス要因や心身の状況を把握しづらく、メンタルヘルス不調に気付きにくい状況になることがあります。気が付いたらかなり深刻な状況になっていた、ということも少なくありません。

テレワーク時のメンタルヘルス対策

テレワークでも労働者の安全と健康の確保は事業者の義務

事業者は、テレワークを行う労働者についても労働安全衛生法等の関係法令に基づき、適切な作業環境の確保や、ストレスチェック等のメンタルヘルス対策、長時間労働者に対する医師の面接指導等、労働者の安全と健康の確保のための措置を講じなければなりません。

企業が行うメンタルヘルス対策

テレワークのメンタルヘルス対策として、企業が行う対策をご紹介します。

コミュニケーションを活性化させる
社員が質問や悩みを積極的に共有できるような場を作ることが大切です。普段から相談しやすい雰囲気を心がけるのはもちろん、次のようなルールや枠組みを作ることも考えられます。

  • チームでの定例的なオンラインミーティングを実施する
  • オンライン会議の前や後に、カジュアルな雑談の時間を設ける
  • 定期的な1on1ミーティングを実施する
  • オンラインでのランチ会やイベントなど、業務以外で社員が交流できる場を作る
  • 定期的に出社し顔を合わせて話す機会を作る
  • 社内ニュースレターやSNSなどを活用し、必要な情報や業務ノウハウを共有する  等

・長時間労働を防ぐための対策
テレワークでの長時間労働を防止する取組として、以下のような手法が考えられます。

  • 勤務時間外のメールやチャットを禁止するなど、会社としてのルールを決める
  • 勤務時間外の社内システムへのアクセスを制限する
  • 勤怠管理システムを活用し、労働時間が長い労働者に自動で警告を表示する  等

作業環境の整備
アンケート調査などで社員の自宅の作業環境について把握し、仕事に適した環境となるよう社員に助言することも大切です。また、自宅以外の勤務場所として、サテライトオフィスの活用を検討することも重要です。

ストレスチェックの活用
メンタルヘルス不調の未然防止を目的として、定期的に労働者のストレスの状況について検査を行う「ストレスチェック」の実施が事業者に義務付けられています(50人未満の事業場は当分の間努力義務)。
テレワーク勤務者に対しても、ストレスチェックを行う必要があります。また、ストレスチェックの結果、高ストレスと判定された労働者が希望した場合には、産業医等による面接指導を実施しなければなりません。
ストレスチェックによって、労働者自身に自分のストレスの状態や原因を自覚してもらい、企業としても部下の状態を把握し、相談に乗ったり産業医等による面談を勧めるなどの対策を取ることができます。
メンタルヘルス不調を早期に発見し適切な対処をとるためにも、積極的に活用しましょう。

セルフケアを推奨する
ひとりひとりが自分のメンタルヘルスを守る対策をしていけるよう、研修等を通して社員に対して次のような「セルフケア」を推奨することも大切です。

(生活リズムを整え、体調を管理する)

  • 決まった時間に起床・就寝する
  • 作業開始前に軽いストレッチや深呼吸を取り入れる
  • 昼休みや通勤時間帯に散歩をする

(オンとオフを切り替える)

  • 仕事に集中できる作業環境を整える
  • 出勤時と同様に着替え、身支度をする
  • 昼休みや勤務終了後はパソコンの画面から離れてリフレッシュする
  • 勤務時間を守り、長時間労働にならないよう意識する
  • 趣味やリラクゼーションのための時間を確保する

積極的にコミュニケーションをとる)

  • コミュニケーションツールを活用する
  • オンライン会議ではカメラをオンにしてお互いの表情が見えるようにする
  • 業務以外の雑談をする

まとめ

テレワーク社員のメンタルヘルス不調を防ぐために、どのようなことができるかについて解説しました。
テレワークならではのストレス要因を理解し、メンタルヘルス不調の未然防止、早期発見のため、できるところから取り組んでいきましょう。
テレワークにおけるメンタルヘルス対策の詳細や具体的な取組事例は、厚生労働省作成の「テレワークにおけるメンタルヘルス対策のための手引き」をご覧ください。